メールが急に読めなくなった。 (dovecot & CRAM-MD5)

2010/01/07

自動でパッケージのアップデートを行っている場合は、注意が必要です。 dovecot は、バージョンによって
パスワードファイルの形式が異なります。今までアクセス出来ていたのに、急にアクセス出来なくなった場合
には、バージョンの確認してみて下さい。

ここでは、dovecot のバージョンが 1.0.7-7 になり、パスワードファイルの書式が変更になった事で
アクセス出来なくなった時の対処法です。

1、現在の dovecot のバージョンを確認します。
# rpm -qa dovecot
dovecot-1.0.7-7.el5
#

2、以前のバージョンを使用し、且つ CRAM-MD5 を使用している環境で、 ユーザ user001 に、
  パスワード AbCdEfG を設定する時には、
dovecotpw を使用し、以下の手順で生成された
  パスワードを、
dovecot-passwd(通常の指定)に登録する事で対応出来ました。
# echo "user001:`/usr/sbin/dovecotpw -p AbCdEfG`"
user001:{HMAC-MD5} 86b405e9d2bb2fa2a21edd05af0d0824d4566d36509b57f943373e09dfc4c4ce
#

3、新バージョンでは、{HMAC-MD5} の部分を {CRAM-MD5} にする必要がありますので、
  手順に若干の変更が必要になります。
# echo "user001:`/usr/sbin/dovecotpw -s CRAM-MD5 -p AbCdEfG`"
user001:{CRAM-MD5}86b405e9d2bb2fa2a21edd05af0d0824d4566d36509b57f943373e09dfc4c4ce
#

4、既に登録済みのアカウントに関しては、既存のパスワードファイルの {HMAC-MD5} の
  部分を {CRAM-MD5} に書き換えれば継続使用できます。
  また、作業前に、データのバックアップをする事を推奨します。




postfix で、受信できるファイルサイズを大きくする。

2011/11/11

ディフォルト値は、 /etc/postfix/main.cf.default を参照
mailbox_size_limit = 51200000
message_size_limit = 10240000

/etc/postfix/main.cf に、mailbox_size_limit > message_size_limit を満たす
値を設定する。postfix 内の mailbox_size_limit, message_size_limit を格納する
変数が、32ビット符号付整数でコンパイルされている場合、設定できる値の最大値は、整数変数の
最大値 2147483647(非現実的)となる。
値の変更後は、サービスを再起動させる。
   service postfix restart

また、mailbox_size_limitの変更を忘れると、/var/log/maillog に下記の様なエラーが
記録される。
Nov 29 23:59:59 portal postfix/local[9999]: fatal: main.cf configuration
error: mailbox_size_limit is smaller than message_size_limit


メールの送受信は行えているが、postfix が受け取ったメールを MailBox にデリバリしないので、
ユーザーはメールが来ていないと、勘違いを起こすので注意する事。(設定した変数値によっては)


go to TopPage go to CategoryTop